別れさせ屋工作 工作事例
浮気相手を別れさせたい 工作事例その1
東京都在住、会社員男性O氏(29)からの依頼で、交際して五年になり、結婚まで考えている恋人女性Eさん(28)に浮気相手が発覚し、どうにかして別れさせたいという依頼内容でした。
恋人Eさんの携帯電話のメールを盗み見たO氏はもうすでに深い関係だということにガク然とし「このままでは、彼女を取られてしまう」という不安に苛まれていたそうです。
一人で思いつめ、悩んだあげく、依頼に踏み切ったそうです。
浮気相手男性のデータは何ひとつない状況でした。
早速、調査員は恋人Eさんの尾行調査を開始。
あっという間に浮気相手S(32)の存在が浮かびあがりました。
データが全て出揃ったところで女性工作員が登場します。
調査の情報から、よく会社帰りにお酒を飲む居酒屋の近くで、女性工作員ユミとマキの二人で待機させました。
対象者Sの入店を確認すると女性工作員二人も後を追って入店します。
店の中ではわざと近くの席に座り、視線を時折送ります。
すると、時間が経つにつれ対象者Sからの視線を逆に感じるようになりました。
何故女性工作員が二人なのかと言いますと、対象者Sの好みの女性タイプが理解できないし、その場のノリを良くするために二人なのです。
片方を気に入らなかった時の保険という意味でもありますが、どちらに(二人ともかなりの美人)転んでもいいように、二重の作戦で行くことになりました。
気に入られない方はその後に微妙なエッセンスとなります。
対象者Sとは席が近いため意気投合するのにそう時間が掛かりませんでした。
同席して仲良くなることで良い印象を与えて異性として意識させるのです。
やはり、お酒の力を借りた方が男女の話は早い、そういうものです。
Sはユミをえらく気に入った様子でした。
ここまでくればこっちのもの、ユミもSを気に入った振りをして、少しずつ態度に出していきます。
酔った勢いで会ったその日に…、というのは遊んでいる女と思われるのを避ける為に初日はこれ位にしておき少しジラしておく位が効果的です。
連絡先だけ交換して今日の工作を終了させる。
その後にSと女性工作員ユミの交際がスタートしたのは言うまでもありません。
Sが恋人Eさんとデートをするという情報を依頼人O氏から聞きつけ、作戦開始。
ここで工作員マキが再び登場です。
Sと恋人Eさんがデートしているところをマキが目撃します。
慌てるS。
マキに近づき
「友達だよ」
マキ、「信じられな~い。付き合ってるってきいたけど、ユミの事どう思ってんの?サイテ~!」
Sは肩をがっくり落とし恋人Eさんとその場を立ち去りました。
その日の夜、マキがSに電話を入れます。
マキ「あんた最低ね~。あの人とはどういう関係~!?。」
S「あれは前の彼女で会ってくれってしつこいからさ~。でも、もう会わないからユミにはだまってて…」とのらりくらり。
一応、もう会わないこととユミにも言わない事を約束し、電話を切りました。
依頼者O氏から連絡があり、Sと恋人Eさんがケンカをしているみたいだと情報が入りました。
そして工作員ユミは「早く会いたいな~!」と甘いセリフを散りばめた求愛メールを送り続けます。
しだいにSは彼氏のいる恋人Eさんよりも「ユミ」へと気持ちが傾いていきました。
そしていよいよ最終局面へ…
依頼者O氏と恋人Eさんが食事をしている所へ工作員ユミがSを誘い出し、鉢合わせさせます。
亀裂の入った二人を完全に引き裂くのです。
浮かない顔で食事をしてる恋人Eさんは、鼻の下を伸ばしてやって来たSの顔を見て、はじめは冷静を装っていましたが見るみるうちに顔が赤くなり、まるで鬼の様。
Sはというと驚きのあまり、手が震え、何を言っているのかよく解らない位に動揺していた。
ここで工作員マキがトドメを刺しに登場。
「二人はいつも仲いいね~。うらやましいな~」
Sは振っ切れたらしく、もう笑うしかありません。
後日、Sは工作員マキに念押しされ、恋人Eさんに別れを告げる為、
「会って話したい事があるんだけど…」とメールを送ったところ、恋人Eさんから
「サヨナラ」
という四文字だけが返ってきました。
女性は一度気持ちが離れるとアッサリしたものです。
こうして、恋人Eは依頼者O氏の元へと…調査開始から約一ヵ月半、工作は終了しました。
蒸発した夫を取り戻したい 工作事例その2
千葉県在住の主婦Yさん34歳からの依頼で、土木関係会社経営の夫K氏(34)とのほんのささやかなケンカが発端で、突然夫のK氏が奥さんと子供を残し家を出て行ってしまったそうです。
いわば別居状態にあり、夫を家に戻し、幸せだった家庭に戻りたいという復縁の依頼でした。
「いくらなんでも急に別居はおかしい。他に女でもいたんじゃないか?」早速、調査開始。
まず夫K氏の会社から張り込みを開始し、K氏の車を確認し発信機を取り付けその足取りを分析していきました。
張り込みを開始し、K氏の車は頻繁にとある一軒の キャバクラに行く事が判明しました。
店に入ったところで尾行中の調査員も潜入しました。
店の中では「R」という名の女を指名していました。
その後の調査でわかったことでしが、夫K氏とキャバクラ嬢R(25)は、半同棲状態であったのです。
Rには1歳になる女の子がいて、この子はRの連れ子なのか、K氏との子供なのかに焦点が向けられました。
情報調査室から調べてみた結果、K氏が父親になっていました。
悪い予感が的中してしまいました。
事実を依頼者Yさんに伝えるべきか、伝えずに復縁ができるならそのほうがよいのかと迷いましたが、真実を伝える事が私共の仕事であるため、非情な話ですがご報告させて頂きました。
それを聞いたYさんは、突如復縁をやめると言い出しました。
離婚すると決意したYさんは、今度は慰謝料を取るために浮気の証拠集めを依頼してきたのです。
依頼内容の変更はよくあるケースです。
しかし、その後Yさんとの協議の結果、夫K氏と幸せだった家庭を奪われた事がくやしくて許せないという気持ちがあり、浮気の証拠集めをお願いしたが、「やはりできることなら復縁したい」との本音も聞くことができたので、工作に着手しました。
まずは、工作員2名がキャバクラに行き指名はせずにフリーで入り、怪しまれないようにボトルキープし次回につなげます。
そして店に通い、Rとも顔見知りに なった頃合いで店が終わった後のアフターに誘い出し、より親密になります。
(この辺が経験と実績のある工作員の腕が試される重要な場面です。)
工作員はバツイチという設定でRに近づき、Rも子供がいる為、思った以上に進展は早く、言葉・態度・容姿が抜群で巧みな工作員に完全に翻弄されてしまったようです。
工作員とRがつき合いだしたことに、K氏も気づきはじめます。
K氏は、Rに自分の本気度を見せつけるための最終手段だったのか、奥さんのYさんに離婚届を 送っていました。
ところがもうすでにRの気持ちは工作員に向いているために、K氏のことはどうでもよくなってしまっています。
「時すでに遅し」という具合で、次第に Rの方からK氏との距離を置き、仕事を休んでまで工作員に会うようになってしまいました。
K氏は、坂道を転げ落ちるだけです。
そこで依頼者Yさんに「あなたさえよければ、いつでも戻ってきて」と救いの手を差し出すように提案します。
K氏は、はじめは強がっていましたが、だんだんと自分の置かれている立場に気づき、我に返ったように荷物をまとめYさんの待つ家に戻って行きました。
ただ、やはり人の心であるため、この時は別れてもその後にヨリが戻ってしまう可能性もあります。
そこで我々は依頼者Yさんに、夫K氏、Rと三人で話し合う場を作るように促しました。
その場で、依頼者Yさんは、Rに言いました。
「もしあなたが了解してくれるなら、子供を引き取ります。」
しかしRは、依頼者Yさんにこう言いました。
「私には、今好きな人がいます。その人と結婚するかは、わかりませんが私も一人の女として、子供の親として頑張っていこうと思っています。もうK氏には会いません。大丈夫です。約束します。」
夫のK氏にとっては、まさに生きた心地がしなかったのではないでしょうか。
えらく反省したに違いありません。
Rには養育費として、毎月いくらかのお金が支払われる事になりました。
そして 本当の意味で奥さんYさんの元へと帰っていきました。
何か残酷なようですが、これが現実です。
こうして調査開始から約2ヶ月に及んだ工作は無事終了しました。
我が子の彼女を別れさせたい 工作事例その3
神奈川県在住のT夫妻の、一人息子S氏(35)は、都内で歯科医院を開業しているそうです。
つい先日、息子S氏が彼女であるE子(24)を連れて実家に帰ってきたのだが、E子はS氏より11歳若く、聞くところによると友達に誘われた飲み会(合コン)で知り合ったそうです。
E子はフリーターというわりには身なりは派手で、身に着けている物はブランド品ばかりといった風貌。
「結婚を前提に付き合っている」との息子S氏の言葉に一人息子の将来を考え、T夫妻は彼女であるE子の素行調査を依頼してきたのです。
S氏は、医者という職業柄か車はベンツ、自宅も都内の高級マンション。
S氏とE子は、まだ完全に一緒に住んではいないものの、半同棲状態でした。
調査員は、まず彼女の身辺調査から始めました。
一週間ほどE子について調べた結果、S氏以外の男性は出てこなかったが、一つ引っかかる事が浮かびあがってきました。
E子には500万円近い借金があり、サラ金やクレジットカードをいろいろと使っているようでした。
ある日の午後、E子が外出するので調査員が尾行すると、友人の女性と待ち合わせをしていました。
喫茶店に入ったところで調査員も続いて入りました。
二人の会話は、 いまどきの若い子のたわいもない話が続きました。
しばらくしてE子から驚くような言葉が出てきました。
「そういえば今ぁ、お金持ちの医者と付き合っていてぇ~、それは借金を返済してもらう為だけでぇ~、お金目当てで結婚の約束までしちゃったぁ。」といった内容でした。
S氏と結婚し、借金を返済した後にすぐ別れるつもりか、慰謝料目当てでしょう。
すぐに調査結果をT夫妻に報告しました。
T夫妻と話し合った結果、「素行調査」から「別れさせ屋工作」へと依頼は変わって行きました。
早々、別れさせ屋工作はスタートし、女性工作員メグミを歯科医院に通わせ、できるだけ短時間でS氏との親密度を深めさせました。
三回目の治療が終わった後、仕事を終えて出てくるS氏を待ちぶせして偶然を装いメグミと接触させます。
女性工作員メグミは「今度、もしよろしければご飯でも食べに行きましょう。」と話を持ちかけ、S氏は「じゃあ今度是非。」と言ったところでこの日は終了しました。
この会話はもちろんの事、次につながる第一歩になります。
大抵は、社交辞令と受け取めがちだからこそ、この何気ない誘いは必要なのです。
四回目の診療はあえて閉院時間ギリギリに予約を取り、治療を受けている時、S氏に小声で「先生、いつご飯食べに行きます?」とメグミは切り出します。
社交辞令ではない事をアピールします。
S氏は仕事中だったせいか、笑ってごまかす。
メグミは会計を済ませ、今日はここまでと思っていたところにS氏が「次回は麻酔をかけますので」といいながら近づき、周りの目を盗んでメモをメグミに手渡してきました。
チラッとメモを見ると、そこには携帯の番号が書かれてあったので、メグミはS氏に向かって無言で頷き帰りました。
その夜S氏とメグミは、互いに電話番号とメールアドレスを交換し、次の治療前にご飯を食べることになりました。
その後幾度も、電話やメールでやり取りしている間、よりいっそう二人の仲は親密度を増し、S氏も彼女の相談をも聞く中になったのは六回目の診療の頃でした。
そもそもこの件は、別れさせ屋工作に主旨を移しているので、女性工作員メグミと対象者S氏が付き合うようになって、S氏が彼女のE子と別れた後でもS氏の気持ちがE子に戻らないようにする事が肝心なところです。
メグミはS氏がE子の相談をする度に親身になって聞き、色々とアドバイスをしていきました。 (もちろんこの場合は、アドバイスを兼ねた洗脳が必要となります。)
メグミは、金のかからない、物わかりのいい女を演じ、彼女E子とは全く正反対の女のイメージをS氏に植え付けていきます。
丁度その頃、S氏がE子から海外旅行へ行きたい事や、ほしいブランド品があるとの話を聞かされたらしく、今までは「E子が喜んでくれるなら、望むものを全て与えよう」と思っていたS氏の心の中で、次第にメグミとE子を天秤にかけるようになっていきました。
そうなってしまえば単純な男心でE子と過ごす時間はつまらなく苦痛に感じるのに対し、メグミと会っている時は、いつも笑顔で楽しげでした。
そこでメグミから 「私は真剣にあなたとの交際を考えています。あなたの気持ちの中でE子さんが消えかかっているのであれば、別れて私ひとりと付き合ってほしい。」と切実に伝えます。
それからのS氏の行動力は素早く、三日後にはS氏から「E子とは完全に別れた。結婚を前提に付き合ってほしい。」と告白される事となりました。
その後の調査の結果、S氏がE子と会う事もなく、依頼者であるT夫妻の期待に添うような形で約2ヶ月の別れさせ屋工作は無事終了致しました。